2024年7月27日

退職後のトラブルを防ぐポイント

看護師が転職する際、引き継ぎに不備があれば、新しい職場に移った後でさまざまなトラブルが浮上してきます。引き継ぎ不足で後任がきちんと対処できないとなれば、結果的に病院側や患者さんに迷惑をかけてしまうことになります。実際、新しい職場に前の職場から問い合わせの連絡が入るような事例もあります。そうなれば、新しい業務に集中できず支障が出ることも考えられます。それだけでなく、きちんと引継ぎがされていなければ、職場によっては退職金を減額されるといった、ペナルティが発生することもあります。人のためにも自分のためにも、正しい形で引き継ぎをしておくことが重要です。

実際、口頭だけでの引き継ぎは、後任者が聞き流してしまったり、伝え漏れが出たりするため、適切なやり方とはいえません。伝え漏れなく確実に教えるためには、後々に見直しができる引き継ぎノートを作成することをおすすめします。この引き継ぎノートを作成しておけば、前の職場から連絡が入ることを防ぎ、後任者も迷わずに業務を遂行できる状態を作ることができます。

ただ、引き継ぎノートの内容がわかりにくければ、意味がありません。内容は、誰が見ても理解できるような形式で作成することが求められます。一日の業務の流れ、担当する患者さんの病状や詳細な情報、トラブル時の対処方法など、漏れがないよう丁寧に書き込んでおきましょう。また、業務書類の管理先や業者の連絡先、委員会における自分の役割や活動の内容も記載しておくのがベターです。